もくもく生活日記

日々の生活で思ったことを少しずつ。

どうか御自宅に

 

皆さんお家で過ごしていますか?

 

お願いなので極力お家に居るようにしてください。

外に行きたい気持ちも人に会いたい気持ちもわかります。

私自身毎日アパートの天井しか見つめてないような気がして今すぐ外に飛び出したい気持ちでいっぱいです。

恋人に会いたい。友達に会いたい。とってもとってもわかります。

それでもどうかお家にいて欲しいのです。

会いたい人と本当に二度と会えなくならないために。

 

人はいつか死んでしまうなんて当たり前のことはわかっていても、昨日まで笑っていた人に突然二度と会えなくなる悲しみはとても残酷なものです。今までは日常だったことが過去の特別に変わって、見覚えのある笑顔は切り取られたように写真の中でしか見れなくなります。声を聞くこともできないし、触ることもできません。いつかそんな日が来るとわかっていたって辛いのに、突然それが訪れる辛さは計り知れないものです。

 

志村けんさんは火葬されるまで誰にも会うこともなく、誰の目に触れることもなくこの世界とお別れしました。それがご本人にとっても、周りの方たちにとっても、どんなに虚しく悔しいことだったか、考えるだけで胸が締め付けられる思いでいっぱいになります。

 

私が父とお別れする時、火葬される直前の最後の最後まで父の顔に頬を寄せて額にキスをして、これから絶対に忘れることのないように、涙が出る隙もないくらいに父の顔をじっと見つめました。

私にとって一番父との"別れ"を意識した時間はあの火葬前の時間だったように思います。

それくらい人が骨になると言うのは大きな意味を持つことでした。

それなのに、入院してから一度も最後の姿を見ることもなくお別れしなければならないなんて、考えても考えても寂しいなんて言葉では足りません。

 

もし突然大切な人が感染してしまったら、入院したら最後、退院後か火葬後まで会えないなんて。

もし自分が感染してしまったら、出口の見えない恐怖と想像を絶する孤独感と戦わなければなりません。

考えただけで恐ろしく、悪夢のように感じますがこれは現実に起こっていることで、既にとえも辛い思いをしてる方たちが大勢いらっしゃいます。

 

少し話が逸れてしまいますが私がよく考えることがあります。

未来の旦那さんには私より少しだけ長生きしてほしいな、と。

好きな人に置いていかれたくないから、もうあんなにも寂しい思いはしたくないから、そう思っていました。

だけどある時、ふと思ったのです。

そうしたら私が居なくなったあと、大好きな人は一人で寂しい時間を過ごすことになるんじゃないかと。

そんな思いはさせたくない。でも大好きだから、自分の最後の時まで一緒にいて手を握っていてほしい。

そんな葛藤の末の答えはいまだに出せずにいます。

失いたくない人がいるということは、自分もその人のために生きなければならないということです。その人にとって自分は、同じように失いたくない人だから。それはとても幸せなことで、その幸せを守るためにも、相手も自分も守らなければなりません。

 

買ったものの読めていなかった本。気になっていたドラマの録画、普段なかなかできない本格的なお掃除。こんな時だからこそ、忙しい日々の中でこぼれてしまっていたことを拾って、自宅で自分を大切にゆっくりとした時を過ごすのも悪くないと思うのです。

 

家から出ないことは、大切な人、そしてなにより自分を守ることにつながります。

そして、自分を守ることは、大切な人の心を守ることだと私は思います。

だからどうか自分のために、大切な人のために、大切な人に悲しい思いをさせないために、今はお家にいることを選んでください。

 

終息した時には思いっきりおしゃれをして、お日様の下で大好きな人に会いましょう。

そんな日を楽しみに、今は一日も早く日常が戻ってくることを心から願っています。